−ポケットロケット−
「 こんな小さな夢じゃ
私を宇宙に連れて行けない」
私は小さなロケットを胸から取り出した。
ポケットに入るくらいの
鈍く銀色に輝くロケット。
涙が機体を伝う
この小さなロケットでは、
空気との摩擦で燃え尽きてしまうだろう。
夕焼けの空に
多くのロケットが飛び立ってゆく
空へと向かう流れ星
幾筋もの光の穂
ポケットロケット飛び立った
夕日を受けて飛び立った
私はロケットをポケットに
しまい込もうとした。
いつの間にか
青年が夕日を背中に受けて立っている。
たぶん、それは彼が言った言葉
「 本当に夢が燃え尽きてしまう事は無い
君がその事を忘れない限り
君のポケットロケット
可能性のポケットロケット 」
私は胸のポケットに手を当てた
熱い・・・・
ポケットロケット飛び立った
私のロケット飛び立った
目に見える幸せを追いかけてここまで来た
だけど、
そんなものはすぐに消化されてしまって
体だけがどんどん重くなっていく
お金が欲しい
名誉が欲しい
恋人が欲しい
綺麗な服がほしい
おいしいものが欲しい
一つ手に入れれば次へ
私の欲求は果てしなく続く
もう空は飛べないかもしれない
青い空
白い雲
それはとても遠くに見える
やっと口から出せた小さな言葉
風に消えてしまいそうな小さな言葉
それは生まれてきた赤ん坊のように
弱弱しく
でも必死に
この世界に生まれてきたのだから
それはかけがえの無いものだから
その言葉に宿った命
その想いが生み出した命
これからも暖め育てていきたい
世界のすべてがイヤになって
ブロックの塔を壊したんだ
世界のすべてがイヤになって
僕の絵塗りつぶしたんだ
散らかった部屋で
片付けをしないとなぁと思いつつ
ぼんやり天井を見ていたんだ
世界のすべてがイヤになって
全部を壊したかったけど
今はあの天井さえ遠く、涙で歪む
1日後
壊れた関係が
ゴミ捨て場に出された
彼の部屋には何も無い
壊す関係も、もはや無い
名も無き花がここに咲いている
意味なんてない
名も無き僕がここに生きている
意味なんてない
ただ道行く人が
微笑みかけてくれればそれでいい
芽吹いて
咲いて
枯れて
季節が移り変わって
ただ道行く君が
微笑みかけてくれればそれでいい
人の言葉に救われたことはない
どんなに体が重くても
どんなに世界が暗くても
足を引きずって歩いてきた
どんな世界観を持っていたとしても
夢と現実との間の脅迫概念を
打ち払う事が
否定によってしかできないとしても
傷だらけの朝はいつも一人
他に誰もいない
他に自分はいない
人の言葉に救われたことはない
自分の言葉に惑わされることもない
たった一人
足を引きずって歩いてきたのだから
弱い自分
強い自分
善い自分
悪い自分
そんなもの作り出して逃げ道にしたくない
だからいつも自分は一人
たった一人で歩いていく
臆病な僕だから
言葉が溢れてきて
メロディになって
僕はこうして歌うけど
きっと君には言えないだろう
僕からは言えないだろう
臆病で独りよがりで自分勝手だから
きっと僕からは言えないだろう
紡がれた物語はいつも自己完結
君と繋がってはくれない
君に届けばいいと思ったこの歌も
果てない青空に吸い込まれていって
それでも臆病な僕は歌い続ける
それが届かないと知っていても
好きです
風が吹いて
枯れ葉舞って
だけど
この想い
吹き飛ばされないから
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さぁさぁ
そんな遠くからじゃなくて
こちらにおいで
そんな遠くからじゃ、何も見えない
舞台の上には
ライトも当たるが、奈落もある
だけど大丈夫
ステージにお上がり
こんなにも
見ているものが違うのだから
さぁさぁ
そんな遠くからじゃなくて
こちらにおいで
そんな遠くからじゃ、顔も見えない
悲劇の一人芝居だって
舞台裏には
それを支えている人達がいる
演じている俺は不幸かい?
舞台の上の俺は滑稽かい?
さぁさぁ
そんな遠くからじゃなくて
こちらにおいで




