24:01 終末予報

僕の中の空白概念
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(((記憶 -味覚-)))


 ここから始まるのは
 感覚の記憶のお話


      記憶ー味覚ー





「あー ヒヨコまた なんか食べてるぅー」

「だっておいしいんだもん」

「そんなに食べてたらヒヨコの好きなロバになっちゃうよー」

「なにそれー でもダイエットできないのはハルにも責任あるんだよー」

「なんでよー」

「だってハルがおいしいもの紹介するから そしたら食べたくなるじゃん」

「はいはい というかヒヨコ ダイエットする気ないでしょー」

「あるよー でもいいなぁハルは食べても太らないし美人だしなぁー」

「まぁ努力してるからね」

「ホント?何やってるの?」

「いろいろー あっそうだ おいしい話があるんだけど」

「んー なにー?」

「知り合いがメモリーボックスっていう研究所に勤めてるんだけど、彼がちょっと アルバイトを探してるの」

「なにするの?」

「えっと そこの研究所で記憶の研究してるんだけど被験者が必要みたいなの。本当は私が行く予定だったんだけど用事がはいっちゃったからヒヨコに代理頼みたいんだけど」

「被験者? あぶなくない?」

「簡単な実験だから大丈夫っていってたけどー」

「んー どうしよう」

「そうそう その実験っていうのが味覚の実験で、なんでもダイエットできるらしいよ。時給も1500だし」

「ダイエット~~ゥ?ほんとに?」

「うん 聞いた話だけどね もし興味あるなら連絡いれるよ?話だけ聞いてどうするか決められるみたいだしー」

「そっかー じゃぁ お願いしよっかな」

「おけー 連絡早速いれるね」  






「こんにちは君がヒヨコさんだね?」

「はい ハルヒさんの紹介できました よろしくおねがいします」

「こちらこそよろしく 私はここの所長を勤めさせてもらっているまれ男です。今日の実験ですが説明を聞いてもらってから君にはやるかららないかを決めてもらうという形でいいな?」

「はい」

「では 実際に実験を担当する職員に会ってもらいます こちらへどうぞ」






「はじめましてヒヨコさん 僕が実験を担当するムギです」

「はじめまして よろしくお願いします」

「よろしくお願いします ではこれから実験の説明をするね ちょっと長くなるから 楽にしていいよ」

「この研究所では主に記憶の研究を行っています 記憶といってもいろいろあるけどね。ここでは特に五感の記憶に対する研究をおこなっているんだ」

「五感って聞くとか見るとかの五感ですよね?」

「うん そう 視覚 聴覚 嗅覚 味覚 触覚だね」

「今回の実験では特に味覚についての実験ね」

「実験の内容を簡単に説明するとまぁ 味覚の再生かな?
 弱い電流を頭にあてることによって 味覚の記憶を思い出させるといった感じかな」

「実験の際ですが頭に電極を流す帽子を被ってもらって あとは料理の雑誌を見てもらいます 全く食べたことがない料理は分かりませんが 大抵の場合視覚によって味覚の記憶が呼び出され あたかも料理を食べている感覚が得られるはず」

「なんかすごいですねぇ」

「そうですねぇ コノ実験では実際に物を食べることなく満腹感を得られますので、うまくいけば これでダイエットとかも可能かもしれないね うまくいけばだけど」

「それではこちらにお入りください」

「はい」

「ではこちらの椅子にお掛け下さい」

「はい」

「実験の前に胃腸薬を飲んでいただきます 実際に食べていないのに、脳が勘違いして胃液を出してしまいますので」

「では帽子を被せますね」

「あとは雑誌を読んで頂くだけです 途中気分が悪くなったりしたら
 お呼び下さい」

「はーい」

「では 始めます」






「あっ おいしい」

「すごい 歯ごたえまである」

「感覚はお互いに深い関係がありますからね」

「これより こっちのほうがおいしいかな」

「デザート 何ページかな?」

「・・・・・・」






「はぁー おなか一杯です」

「・・・よく食べられましたね」

「たべても 太らないですし あっ 見るって言ったほうが正しいですねー すごくおいしかったです」

「ご満足頂いてよかった ところで明日以降もこられますか?」

「はい よろこんで」

「実際に食べてないので他で栄養はきちんと取ってくださいね 今日はお疲れ様でした」

「はい おつかれさまでしたー」







「ヒヨコ久しぶりー」

「おー ハル元気だった?」

「なんとかねー で ヒヨコ バイトの方どうだった?」

「うん すごくいいよー」

「よかった 紹介したの私だから ちょっと不安だったのよね」

「うん 予想以上に大満足! おいしいし ダイエットにもなるし
 職員の人もみんな おいしいし」

「へっ?おいしい? 職員が?」

「あっ やさしいね 間違い間違い」

「大丈夫かぁ~?」

「うん 大丈夫」

「てっきり ヒヨコが食欲魔人になったかと思って心配したよ」

「なによ食欲魔人って~」

「まぁ ヒヨコらしいけどね」

「ハル 私のことそんな目でみてたのね・・」

「冗談だって」






「でも ほんと ハルちゃん おいしそう・・・・」




          ー終ー

表には出なかった裏の話を読む
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記憶 -聴覚-


  世界は音で溢れている





   記憶―聴覚―




「を クレフ君よく来てくれたね」

「まれ男さんの頼みですからね」


まれ男所長がこっちを見ていった。
着ている白衣が床に着きそうなのは黙っておこう
 
「よかった
 今回の実験では普段から音をよく聞いている人が、
必要不可欠だったんだ。
クレフが来てくれて本当に助かったよ」

「まれ男さんのお役にたてて嬉しいっす」
 
まぁ テストも終わって 少し時間が空いたし 時給も1000万ペソだしな

「今回は私みずから実験に立ち会おうと思う」

えっ マジ? 

「をー すごいっすね」

「では実験室にいこうか」

「ほい」




「このイスに座って」

「じゃぁ 帽子被せるよ」


なんか いかにもって感じの帽子だな


「まず 音楽を聴いてもらって、脳のどの部分が使われているか見る.
次に、音の記憶がしまわれている場所に電流を流すよ。
そのときになにか音が聞こえてきたら成功」


音の記憶?救急車のサイレンで救急車がどっかいっても耳に残っているようなものか?


「では 始めるよ」













外は暑いな
 
でもさっきの実験、
まれ男さんがやるって言ったときはビビッタけど
ほんとに音が聞こえてきたな
なにに実用できるのか知らんけど


昼どうしよ 金はいるしマックでスマイルでも頼もうかな


テスト終わったけど落とした分のレポートだるいな
何が楽しくてそんなもん書かないといけないのだろうか


明日も研究所か、しかしいつ来ても胡散臭いところだよな


それにしても 本当に暑いな












「おい クレフ顔色悪いぞ 大丈夫か?」
おい クレフ顔色悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔色悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔色悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔色悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔色悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔色悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔色悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔悪いぞ 大丈夫か?おい クレフ顔


「うるさいっ!」

うるさいっ!うるさいっ!うるさいっ!うるさいっ!うるさいっ!うるさいっ!うるさい


しまった


「なっ」

「悪い 頭が割れそうに痛いんだ」

頭が割れそう頭が割れそうに痛いんだに痛いんだ頭が割れそうに頭が割れそうにに痛いんだ  なっ 頭が割れ 


どうしたっていうんだ頭の中で音が何度も再生される


「大丈夫か?今日はもう帰ったほうがいいな」

今日はもう帰っ丈夫か今日はったほうがいい大丈夫か今日今日はもう帰ったほうがい


「あぁ」

気のせいか音はどんどん大きくなっている あぁ



くそっ あの実験のせいか? まれ男さんは、期間を空けてきたほうがいいっていってたけど、大丈夫だっていって毎日いってたからな


今日はもう帰っ丈夫か今日はったほうだ頭が割れそうに大丈夫か今日だ頭が割れそうに


研究所にいったほうがいいのか?病院にいったほうがいいのか?


くそっ なんでこんなに音があふれているんだ!


カンカンカンカン ブロロロ ピーポーピポー あっすいません ピロロロロ
ゴゴゴ テンテン「ヒヨコ久しぶりー」「おー ハル元気だった?」 キュゥキュゥキュゥ トコトントントン ヒヨコ大丈夫か今日元気だった? ハルキュゥキュゥだ頭が割れそう
ンカン ブロロポー あっすいテン ドン ピンポーン キュゥキュゥキュゥ トコだ頭が割れそうにロロロ今日はもう帰ったほうがいテン ドン ピンポません ピロロロ


おねがいだ 静かにしてくれ 頭が痛い


大丈夫か今日ンカン ブロロロロロポー あっすいさいっ!うるさ





     「───っ!!ご、ごめん‥もう、行くねっ‥」





 急に世界が 静かになった
 何も聞こえない 全くの無音


ん どうしたんだ? 直ったか?


「・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」


自分の声すら聞こえない




世界は俺に対して無口になった




あぁ ほんとに暑いな 




表には出なかった裏の話を読む
(探し物)



 おかしいなぁ 

 ここにあったはずなんだけど


 確かにここにあったんだけどなぁ


 何処にいっちゃったんだろう



 あの頃にあった気持ち
 何処にいっちゃったんだろう




 此処は、余りにも多くの想いで散らかっている


表には出なかった裏の話を読む
(止まると死ぬ)
 


 ”止まったら死ぬ”


 
 ひどく稚拙な文字でそれだけ書かれたポスターは
 電柱の灯りの中でひどく浮き出ていた。






 
 若い女性をこんな遅くに帰すなんて
 なにを考えてるのかしら

 あーあ 送ってくれるって言ったの
 断らなければよかったかな。

 あの部長 目つきが気持ち悪いのよね。

 美香 落ち込んでいたけど・・
 あんなバカな彼氏 早く別れればいいのに




 さっきから誰かついてきている・・






 きっと
 同じ方向に帰る人よね




 
 
 どうしよう





 
 次の灯りへと
 足早に急ぐ女


 そして電柱の下
 女を迎えたのは不吉な言葉 




 女はパニックを起こして
 走り出す





 信号が見える











 眩しい光が彼女を照らし
 次に衝撃が襲った





 
 視界が赤い
 高志に謝らなきゃ
 明日 何着ていこう

 体があつい


 からだ・・・・・・・




 から・・・・・














 ???

 「あははは 信号が赤ならちゃんと止まらないとな。
  人って目の前の言葉に踊らされて、普段の
  常識さえ忘れちゃうのかな あははは」



表には出なかった裏の話を読む
祭り


  暗闇の中に紅きが流れ
  その紅きは金魚となった

  暗闇の中を彷徨う哀れな魂
  紅きに誘われ 寄っては離れ 離れては寄って

  暗闇に冷たく光る涙
  天の川となりて星蛍の灯りともる




  鬼さんこちら 手のなるほうへ
  鬼さんこちら 手のなるほうへ



(別れ)



 「ごめんね」




  それが俺が聞いた彼女の最後の言葉


  謝らなくていい
  悪いのは俺のほうなのだから



  彼女の涙が俺を静かに濡らす




  もう何も聞こえない
  視界もだんだん暗くなってきた


  完全に闇に包まれたなら
  もう彼女を見ることはないだろう



  最後に笑った顔が見たかったな



  景色が暗転して
  世界は闇に包まれた















 「大丈夫だ あまりにも暴れるので
  睡眠薬を打たせてもらっただけだ」


 「マリア君 君に感情を与えたのは失敗だったよ

  君は私を愛すべきだったのだ

  まさか 猫を愛してしまうとわね」



表には出なかった裏の話を読む
(保険)


 このままじゃ 
 私はどんどん落ちていってしまう

 今まではうまくいっていたのに




 私はいつも保険をかけていた


 大学も滑り止めで受かった
 好きな男も2番君がいた
 大きな賭けなんてもってのほかだ


 しょうがないと思う
 不安なのだ
 失敗が怖い
 全てを失ってしまうのが怖い


 逆に保険があれば安心できる

 盗難保険
 健康保険
 火災保険

 なにかあっても0にならなくて済むのだ
 
 そう
 保険がなくてわ・・・





 今、その保険がどんどん
 意味を果たさなくなってゆく


 アリバイ
 密室
 不可能犯罪
 希薄と思われる関係性、動機
 トリック



 私の保険が、この冴えない男によって
 どんどん奪われていく




 この人の罪を暴いて
 優越感に浸る探偵をどうにかしないと
 私はどんどん落ちていってしまう






 最後の保険が私の手の中で
 冷たく光る




 
表には出なかった裏の話を読む
(宅配便)




 「すいません これお願いします」


 「はい お預かりします

  こちらの用紙にお届け先のご記入を
  お願いします

  時間指定などございますか?」


 「彼女が18歳になったらでお願いします」



 宅配便

 お届け先  墨禅 舞  様

  内容     愛

 時間指定   18歳

  特記    割れ物




 宅配事故により
 この愛が届くことはなかった


表には出なかった裏の話を読む
(返却期限)


 その部屋には不似合いな黒い旧型の電話が
 鳴っている

 それが鳴り始めてから10分は経つだろうか

 男はため息をついた

 男は他人から言わせれば
 成功を収めていると見られていた
 それも大成功だ

 実際、男に不満は無かった
 幸せであったと言っていいだろう
 充実した生活であったと言っていいだろう


 そんな男が受話器のベルを聞いて絶望していた


 何処にも繋がっていない電話は鳴り続ける



 男は虚ろな目で受話器を取った



 「○○図書館です

  お客様が借りた

  ”成功した男の人生”

  の返却期限が過ぎております

  次に予約を待っているお客様が
  
  いらっしゃいますので

  至急、返却をお願いいたします」



 
表には出なかった裏の話を読む
(ベンチの上の2人)


 景色に溶け込んだような
  当たり前の風景の中で
 2人が寄り添う幸せ


  そんな特別なものじゃない
 日常に同化した幸せは
  確かにここにあった


 今はもう平面の記憶
   
 ここに残っているのは

 幸せの残像



20060709055256.jpg




表には出なかった裏の話を読む
(本の人)
 そうだ自分の事を本にしよう


 たいした人生ではないかもしれないが
 本にすることで何か発見があるかもしれない

 何が無くとも話しの種くらいにはなるだろう


 彼は早速書くものを探した










カメレオンマン 本人間



表には出なかった裏の話を読む
(書類が積みあがったデスクの住民)

 いつも同じ場所に座り
  同じような仕事をこなす

 それは毎日繰り返されて
  もはや風景のようなもの




 「先輩、前から気になっていたのですが、
  第3課にある誰も座っていない書類が
  山積みのデスクは何なのですか?」


 「そういや君は知らないのか。
  よく見ればわかるさ
  あの場所にもちゃんと人がいるよ。

  ”仕事人間”という人がね   」






カメレオンマン 仕事人間





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