24:01 終末予報

僕の中の空白概念
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#少女


  -少女-

  赤いリボン 
  ラッピングされた箱
  色とりどりのお菓子






  「起きたの?」

  僕の意識が戻ると同時に聞いた最初の言葉
  目に飛び込んできたのは鮮やかな色彩だった

  赤、黄色、青、黒、白、その他多くの色
  
  リボンをつけたくま。
  絵本に出てくるような兵隊の人形。
  人が入れそうな大きなラッピングされた箱。
  宝石のような飴やチョコレイト。
  
  それらが大量に、そして乱雑に散らかっている

  「あなたは外から来たの?」

  自分の意識を呼び寄せた対象に目を向けた。

  大きな椅子に座った一人の少女。
  
  赤い靴に、白いドレス、大きなリボン、黒いまつげ
  人形かと錯覚するほどの、整った顔立ち

  僕は質問に答えず聞いた

  「君は?」

  「私は、&%$’&#。 あなた外から来たのね、
   私を外の世界に連れて行って 」

  「君はこんなにも沢山のプレゼントに囲まれているのに
   それでも外に出たいの?」

  「ここには無いものばかりが外の世界にあるわ」

  「それが君にとっていいものかは分らないよ」

  「それでも刺激があるわ」

  「何故、君は一人でここを出て行こうとしないの?
   その足は飾りでないだろうに」

  「無理よ」

  「どうして?」

  「この世界から出たことないもの」

  「僕もこの世界から君を連れ出した事はないよ」

  「ナイトは姫を連れ出すものよ」

  「ナイト?僕じゃ ジョーカーがいいとこさ」

  「あなたは私に優しくないのね」

  「君にプレゼントをくれるナイトに、外に
   連れて行ってもらえばいい」

  「無理よ。彼らは私を綺麗に飾ることしか頭にないもの」

  「どちらにしても、僕は君のナイトにはなれないな」


  「何故?」

  
  「きっと僕は・・・




  
  いつもと変わらない闇がある
  色とりどりのプレゼントも人形のような少女も、もういない
  僕は再び闇の世界へと戻ってきた


  何故、彼女を見放したのだろうか
  彼女は真剣に外の世界へと出たがっていたのかもしれない
  プレゼントの数々は彼女を縛り付ける鎖だったのかもしれない


  「きっと僕は・・・


  言葉にならなかった想いを僕は胸の奥に飲み込んだ








  僕は誰





 
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Comment
≪この記事へのコメント≫
僕は・・・キミのプレゼントが奪ったものだよ
2006/08/03(木) 11:51:21 | URL | ハラキリ #-[ 編集]
ハラキリさんへ

大事なプレゼントって
箱の中には入ってないんだ
僕は自由
箱の中なんて入ってられない
2006/08/03(木) 21:47:28 | URL | 砂人 #-[ 編集]
こんばんわ~
ハラキリさんへのコメントで納得しちゃいました。今日のショートストーリーはかなりクオリティー高いです。

人から与えられた物に本当の感動は覚えられない・・・
2006/08/03(木) 23:49:12 | URL | ウーサン #-[ 編集]
実はこの 僕は誰シリーズも
続きもので、こうやって
改めて1編だけとりだすと
別の解釈ができて
自分が意図しない世界が広がって行く
僕の中のイメージ ハラキリさんの
イメージ ウーサンさんのイメージ
お互いにそれぞれ広がっていて深いなぁと
感動
2006/08/05(土) 01:25:29 | URL | 砂人 #-[ 編集]
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