24:01 終末予報

僕の中の空白概念
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(ハッピーエンドのその後に)


 世界はハッピーエンドで
 終わると思っていた。
 
 どんな苦しい事、悲しい事が
 あっても、最後には
 幸せが待っていると思っていた。


 その為の努力はしてきた。

 
 こんなはずでは無かった。
 やっと掴んだ幸せだったのに。
 こんな所で終わりを迎えたくない!


 誰か開けて!
 誰か開けて!


 あの女!



 
表には出なかった裏の話を読む
一人死んでゆく



 死ねばいいのに




 「想う」は
 自分に投げかける言葉



 一人
 傷ついてゆく























 闇に溶け込みたい




(ボクノセカイで産まれたモノ)


 小さな教室の中の
 小さな机の上

 白いノートの中の
 小さな世界

 文字と数字の間で
 

 彼は
 デッサン力なんてなかったし
 人を書けばアンバランス

 目ばっかり練習しては
 顔からはみ出した。


 だから彼は
 空想の生き物を作り出した

 彼は絵を上手く書くことではなく
 その生き物達を産み出す事を
 楽しんだのだ。

 適当に線を引いて
 目的無く動かした鉛筆が
 偶然、形になるように
 そんあ風に絵を描いたので
 同じモノは書けなかったし
 書く必要も無かった。


 ボクノセカイの小さな生き物達

 きっと今もどこかに


表には出なかった裏の話を読む
(僕の為に)



 「僕の為に壊れてよ」







(神の涙)


 水面に波紋
 彼の落とした涙


 各地で女神像が涙する

 神は人を助ける事はせず
 ただ涙する

 それは鎮魂歌

 彼らは
 許す事で
 涙する事で
 魂を清めるのだろうか


 争いを続ける人々に対して
 あまりに多くの
 傷ついてゆく人々に対して

 ただ静かに涙をおとす


表には出なかった裏の話を読む
(気に留められない一つの死)


 俺は自分の意思で自らの全てを
 消したわけでは無かった。

 それでも俺の命は消えた。

 悲鳴をあげる事も無く俺は死んだ。



 彼は死んだ。



 たった6文字で俺は殺された。

 涙を誘う為に、
 或は物語を盛り上げる為に。

 余りに理不尽な死
 余りに簡単な死



 俺はリセットボタンに
 手を伸ばした


 俺のいない世界なんて
 消えてしまえばいい


表には出なかった裏の話を読む
不治の病


 突然だけど
  俺は不治の病にかかっている。

 原因不明の病気
  原因不明=治療法が無い



 命に関わる問題ではないと
 医者は言う


 俺はこの病気と
 共生して生きていかなければいけない


 でも

 ふと思う

 この病気にかかっていなかったら
 違う人生を歩んでいただろうか

 この病気の特効薬があれば
 世界が違く見えただろうか



 原因が解明すれば
 治療法が確立する



 どうか
 こんなにも胸が苦しい原因を
 誰か教えてくれないか?




 この病は不治の病
 薬でも治せない


 
表には出なかった裏の話を読む
(4月1日の願い)

 ねぇ 笑ってよ

 4月1日のこの日に
 嘘でもいいから笑ってよ

 君はずっと僕を見ているのに
 僕に笑いかけてくれる事はしない


 ねぇ
 作り物でいいから
 僕に笑ってよ

 
 嘘でもいいから君の声が欲しい

 明日、泡になって消えてしまうとしても

 

表には出なかった裏の話を読む
(「こんにちはー 悪魔です」)



 「こんにちはー悪魔です」


 妙なイントネィションで
 玄関が叩かれた


 「こんにちはー悪魔です」

 
 
 目が覚めた



 ぼーっとした頭を振る

 そして目覚めの原因となった
 声に焦点を合わせた



 「こんにちはー宅配便です」


 夢の中と同じイントネイションで


 俺は布団を被り

 また夢の中へ

表には出なかった裏の話を読む
(タミフルの悪魔)


 ニュースでどこどこの子供が
 ベランダから飛び降りた

 そんな話をしている

 厚生労働省が灰色の発表をした


 実際の所は俺には分らない

 幻覚をみるのだと言う
 悪魔でも見えるのだろうか


 体がだるい
 体が熱い



 俺は錠剤を喉の奥に流し込んだ

表には出なかった裏の話を読む
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